一度は泊まってみたい、憧れの温泉宿・星野リゾート。遂に！大分の別府温泉に7月8日、「星野リゾート　界 別府」がグランドオープン。九州では、大分県・瀬の本温泉の「星野リゾート　 界 阿蘇」、2021年1月にオープンした鹿児島県・霧島温泉の「星野リゾート　 界 霧島」に続き、3施設目の開業に。さて、一体どんな宿なのでしょうか。たっぷりと魅力をご紹介します。（写真提供：星野リゾート　界 別府）

※この記事は2021年7月時点での情報です。休業日や営業時間など最新の情報は、各施設・店舗へお問い合わせください。

コンセプトは「ドラマティック温泉街」。宿の中に温泉街が誕生！？

星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、和の趣や伝統を生かしながら、現代のニーズに合わせたもてなしを追求。

「界 別府」は、「界」の中で18番目の施設に。場所は北浜エリアにあり、別府湾に面した好ロケーション。 コンセプトは「ドラマティック温泉街」。なんと、館内には和紙のちょうちんがぶら下がり、石畳の路地を再現。温泉街に佇むお土産屋さんや、夜店をイメージした空間に。まるで賑やかな別府の温泉街を彷彿させるよう。

「界 別府」のご当地ならではの魅力を堪能すべく、時間別にオススメの過ごし方をご紹介。まずは昼編。

チェックイン後、館内着に着替えたら、まずは「湯の広場」の足湯（無料）へ。
別府湾ビューのパノラマ絶景！ 湯に足をつけて、ただただ目の前に広がる海と空を眺めるなんて、この上ない贅沢な時間！

こちらも「湯の広場」にある手湯（無料）。桶がずらりと並び、まるでアート作品のよう。 ちょろちょろと流れる温泉に手を浸すだけで、体の芯からポカポカしていく。

温泉の配管をモチーフにした「ラボ」では、様々な体験を実施中。
源泉とアロマオイルを使った「温泉ミスト作り」（無料）も！
15時30分〜と、16時15分〜の1日2回で、当日予約制に。 チェックインしたら、即予約がオススメ。

夜は雰囲気がガラッと変わったラボや湯の広場で、夜遊びを♪

ラボでは「温泉モクテル」なるドリンクを無料で提供。別府のテッパン観光名所「血の池地獄」や「海地獄」などをイメージしたもの。味は…飲んでからのお楽しみに！

なんと、昭和レトロな「スマートボール」で遊べるコーナーも。
そのほか、スパイスを使って好みの辛さで味わうことができる「地獄ラーメン」なども無料で提供。

界ブランドのおもてなしの一つ、ご当地文化を体験できる「ご当地楽（ごとうちがく）」。
別府温泉は、日本一の源泉数・湧出量を誇る、名実ともに温泉大国。かつて別府港が開港した際、湯治客で別府の夜は賑わい、流しのギター弾きが闊歩するなど、賑やかな音楽に彩られていたんだとか。この歴史にちなみ、誕生したのが「湯治ジャグバンド」。法被姿のスタッフが、温泉と桶を使って音色を奏でる15分間のショー。手拍子して思わず踊りたくなる人続出！？
大分県竹田市を拠点に活動する世界が認めた和太鼓演奏グループ「DRUM TAO（ドラム・タオ）」が監修しただけあって、エンターテインメント性は抜群！ 21時15分〜開催。

朝は日の出と体験！最高の旅の思い出作り。

九州の東エリアにある別府市は、別府湾から昇る美しい朝日を拝むことができるスポット。宿からもこんなにキレイな朝のワンシーンに出合えることも！
また毎朝7時からは温泉の入浴効果を高める「現代湯治体操」を開催。参加は前日までに要予約。

そして、ご当地の文化「豊後絞り」に触れる「別府温泉しぼり体験」も9時30分から開催中。
「豊後絞り」とは、江戸時代に盛んに生産された絞り染めで、明治以降生産が減少。そんな中、近年その復興に力を注いでいる絞り染め作家・安藤宏子氏が監修するのが「別府温泉しぼり」。なんと、温泉成分を利用した染物体験。染めた布を温泉で染料を落とし、模様を浮かび上がらせるという、いわば絞り染めの逆手法。温泉の泉質や温度によって色の抜け方が異なるので、どんな仕上がりになるかは、出来上がってからのお楽しみだそう。
参加は4日前までに要予約。有料。

客室は全室オーシャンビュー！ご当地部屋「柿渋の間」。

目の前に別府湾が広がる客室は、海を絵画のように楽しめる「ピクチャーウィンドウ」が特徴。客室の壁は海の色を引き立てるため、観光名所「血の池地獄」の赤から着想を得て、古代色の「柿渋色」に。豊後絞りをあしらったヘッドボードや照明などをインテリアに多用し、伝統工芸や文化に気軽に触れることができるのも嬉しいポイント。

ご当地部屋「柿渋の間」の特別室。

ご当地部屋「柿渋の間」の特別室の露天風呂。

夕食は大分の豊かな素材を会席料理で！

夕食の特別会席は「豊後なべ」会席。大分県の名産品「かぼす」を使った麺をアレンジした先付「かぼす麺と雲丹のジュレ仕立て」をはじめ、酢の物、八寸、お造りを一緒に盛り合わせた華やかな宝楽盛りで提供。メインには、近海で獲れた魚介と鶏肉、牛肉を鶏肉の出汁でじっくり炊き込んだ「豊後なべ」。スープに「かぼす」を入れることで、爽やかな風味に。

こちらは朝食。地獄蒸しをイメージしたスチーム料理や「かぼす」を使ったジュースなど、朝から大分の恵みを吸収！

大浴場で別府の「湯ヂカラ」を体感して！

内風呂と露天風呂を備える大浴場。内風呂には2つの湯船が。1つは源泉掛け流しの「あつ湯」。もう1つは、温泉成分を身体に浸透させるための「ぬる湯」に。
壁には、別府からほど近い由布岳の花々をモチーフにした磁器の「臼杵焼き」がはめ込まれている。この中に1つだけお地蔵さんが隠れているとのこと。ぜひ宿泊した際に探してみてね！

露天風呂は、花や木々の紅葉を楽しめる庭園付き。湯は炭酸水素塩泉。重曹成分を含むため、肌の角質を柔らかくし、なめらかに整える働きがあるとか。写真は女性露天。

写真は男性露天。

設計デザインは世界的な建築家・隈研吾氏。客室数は全70室。
別府の湯と街とともに、界の世界を丸ごと体感しよう！

星野リゾート　界 別府

［TEL］0570-073-011（界予約センター）
［住所］大分県別府市北浜2-4-29
［チェックイン／チェックアウト］15時／12時
［料金］1泊2食3万1000円〜（2名1室利用1名料金）
［アクセス］東九州道別府ICより20分、JR別府駅より徒歩10分
［駐車場］32台
「星野リゾート　界 別府」の詳細はこちら

YOOOOOOKO

大分生まれ。福岡市在住。旅と音楽とテレビと映画とスイーツが好き。さそり座。A型。