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【大分】NEW OPENも!日田の“おいしい”古民家カフェ(後編)

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福岡県と熊本県に隣接し、北部九州のほぼ中央に位置する大分県日田市。
江戸時代の風情が残る豆田町が人気ですが、今回は、最近増えているお洒落なカフェに注目!
ゆったりと落ち着いて過ごすことができる古民家カフェを前編・後編に分けて紹介します♪

☆前編の記事はこちら

※この記事は2021年9月時点での情報です。休業日や営業時間など最新の情報は、各施設・店舗へお問い合わせください。

わざわざ行きたくなる!からだに優しいお菓子&ベーグルが並ぶ「ICHI 5 MONE」

金・土のみオープン、さらに日田市街地から少し離れた集落に位置するにも関わらず、リピーター続出のカフェ。元々はキッチンカーでイベントに出店していたご夫婦が、ご自宅の一角を開放し2020年7月にオープン。

JR日田駅から車で15分ほど。前庭に停まっているキッチンカーが目印。
玄関を開けると、土間の奥に素敵な空間が!写真右手がイートインスペースになっています。
ソファ席もあり広々とした店内。本棚や子どもが遊べる木馬もあります。

マクロビ料理教室の講師だった奥さまの知識と腕を生かし、天然酵母のベーグルやオーガニック食材を使用した焼菓子を提供しています。メニューのほとんどは白砂糖・卵・バター・乳製品不使用で、「赤ちゃんから大人まで食べられる、体にやさしいもの」をコンセプトに良質な素材にこだわっているそうです。

テイクアウトのみの利用もOKですが、アンティーク品やドライフラワーに囲まれた空間が心地よく、イートインさせていただくことにしました。

いちじくマリトッツォ(420円)、アップルシナモンタルト(500円)、ハンドドリップコーヒー(600円)、オーガニックチャイ(650円)※テイクアウトの場合、ドリンクは−100円
旬食材を使用したタルトは目でも舌でも季節を感じることができます。ホールでの注文も可(要予約。写真は赤ワインでコンポートしたいちじくのタルト)

マリトッツォといえばブリオッシュ生地に生クリームを挟んでいるものが定番ですが、ここのは自家製ベーグルでサンド!ひと味違います。オリジナルクリームが濃厚でコク深く、ずっしりと重みのあるベーグル生地とよく合っています。

また一緒に頼んだドリンクも絶品。チャイに使用しているミルクはご主人が勤める飯田高原の牧場で搾りたてのもの。コーヒーは久留米のCOFFEE COUNTY(浅煎り)や、耶馬渓の豆岳珈琲(深煎り)の豆を用意し、注文後に挽いて一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。

美味しいスイーツとドリンクを味わい大満足でしたが、せっかくなのでべーグルも購入!
開店と同時に多くのお客さんがやってきて、皆さん大量に購入されていました。

ベーグルのラインナップは日により異なりますが10種ほど。
頂上から時計回り/オーガニックチョコ(250円)、枝豆ベーコンチーズ(300円)、ジェノベーゼ(250円)、アップルシナモンクリームチーズ(300円)、くるみレーズン(250円)、中央/メロンパンベーグル(300円)
購入した中で一番具だくさんだったアップルシナモンクリームチーズ。リンゴとクリームチーズがたっぷり入っていました。

むっちりとしていてモチモチ感が強い天然酵母のベーグルは、シンプルながらもそれぞれしっかり味があります。

他にも、ベーグルサンド(680円)やオーガニックトマトのオムライス(800円)のランチメニュー、ギフトにも喜ばれそうなスコーンやクッキー(200円〜)、テイクアウトも可能な手作り酵素ジュース(500円〜)などがあり、あらゆるシチュエーションにうってつけのカフェです。

平日は違うお仕事をし、さらに7人もお子さんがいらっしゃるお忙しいご夫婦ですが、新メニューの開発も惜しまずさまざまなことにチャレンジし続けているから驚きです。カフェのメニュー・空間はもちろんのこと、明るく飾らない性格のお二人にも惹かれ、何度も行きたくなります。

ICHI 5 MONE(イチ ゴー モネ)

[TEL]なし(問合せはSNSより)
[住所]大分県日田市羽田町178
[定休日]日〜木
[営業時間]金・土 10時~16時※なくなり次第閉店
[アクセス]大分道日田ICより15分
[駐車場]6台
「ICHI 5 MONE」のSNSはこちら

7月21日OPEN!スペシャルティコーヒーと唯一無二の雑貨を楽しめる「Kipekee -the Cafe-」

かつて天領の町として栄え、今もなお江戸時代〜明治時代に建てられた家や土蔵が多く残っている豆田町。江戸情緒を感じながら散策できる人気観光スポットですが、そんな豆田町に新店を発見!

店舗は重要文化財でもある100年超の古民家!
木とレジンを融合させたユニークな看板が目印です。

看板の奥にある大きな扉を開けると、看板と同じデザインの広いテーブルとカラフルな雑貨たちが出迎えてくれます。

お店のために手作りしてもらったという一風変わったテーブル。

早速、店員さんイチオシのコーヒーを注文。

コーヒーはスペシャルティコーヒーにこだわり、東京の焙煎所「UNLIMITED COFFEE ROASTERS」や、イエメン&アフリカ各国の豆を取り扱う「Mocha Origins」から仕入れているそうです。

ちなみに、スペシャルティコーヒーとは…
コーヒーの豆(種子)からコーヒーカップまでのすべての段階において、一貫した体制・工程・品質管理が徹底されていて、個性的な風味をしっかり感じらる美味しいコーヒーのこと。さらに、コーヒー農園の良質な生産体制、自然環境なども配慮したサスティナブルなコーヒーなのです。

コーヒー(Hot400円)。豆の産地は日替わり。※同料金でアイスに変更もOK

一口飲むと、その華やかさに驚かされます。フルーティーな香り、上品な酸味を感じる印象深い味わいです。
スペシャルティコーヒーの概念を知って飲むと、この一杯が完成するまでにどんなストーリーがあったのか勝手に想像が膨らみます。

飲み終えると何やらマグカップの底に「Asante!!」の文字が。店員さんに聞いてみると、スワヒリ語で「ありがとう」の意味だそうです。心温まる仕掛けに思わず笑顔になりました!

カフェラテ(Iced500円)。ドリンクはテイクアウトもできて、豆田の散策にぴったり!

コーヒー以外にも、ソフトドリンク(300円)、ビールやハイボール、ワインなどのアルコールメニュー(700円〜)も提供されています。中でも、ワインはカスピ海に面すアゼルバイジャン共和国のナチュラルワインにこだわり、赤・白のほか、ここ数年世界中で流行しているオレンジワインもありました!

そしてこの店舗、カフェ兼「Kipekee」の商品が並ぶショールームになっています。

異国情緒溢れるカラフルな雑貨たち。
ビーズやレジン、真鍮などのアクセサリーは良心的なお値段です(1000円〜)。
アフリカの難民女性が作る「RefuSHE」のストール(6930円)。

小物はどれも色鮮やかなものばかりで、シンプルなファッションのアクセントにもってこい!
特に日本初上陸の「RefuSHE(レフュシー)」のストールは、アフリカの伝統的な手法でひとつひとつ手染めされていて、同じものは二つとないオリジナリティ溢れる商品。大判で、薄くて柔らかいため、季節問わず活躍しそうです。

個性的なデザインの商品が並びますが、聞けば、店名の「Kipekee」とはスワヒリ語で「唯一無二」という意味。
「唯一無二である自分の個性や才能を、世界という舞台で思う存分発揮しよう。そのチャンスの扉は、どこの誰にでも開かれている。」
という想いとともに、ケニアの難民やスラム出身の女性達、最貧国シエラレオネのテーラーさん達と日本をつなぎ、アパレル製品の販売を通じた現地支援を行っているとか。

コーヒーを飲んだり小物を買ったり、何気ない行動でも世界と繋がることができる希少なカフェに皆さんもぜひ立ち寄ってみてください。

Kipekee -the Cafe-(キペケ ザ カフェ)

[TEL]なし(問合せはSNSより)
[住所]大分県日田市港町2-13
[定休日]日、不定
[営業時間]11時~18時(LO17時30分)
[アクセス]大分道日田ICより5分
[駐車場]共用の市営駐車場を利用
「Kipekee -the Cafe-」のSNSはこちら
「Kipekee」の詳細はこちら

今回紹介したお店は、フード・ドリンクはもちろん、空間・スタッフまでまるっと含めてとっても素敵な古民家カフェ。
カフェを目的に出かけてのんびーり過ごすも良し、観光の合間にふらっと立ち寄るも良し。店主の想いやこだわりが詰まったお店で、思い思いの時間を過ごしてくださいね。