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【熊本】名物“湯あかり”も!黒川温泉のおすすめ日帰り散策プラン

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黒川温泉

全国的にもその名を知られる、熊本県の温泉地「黒川温泉郷」。日本のみならず海外からの観光客も多く訪れる温泉地は、風情ある町並みや川のせせらぎを聞きながらゆったりとした散策が楽しめるのも魅力。
そこで今回は、ゆっくり泊まる時間が無くても、色んな楽しみ方ができる日帰りプランをご紹介します。
小さな温泉街ですが、見所はいっぱい。入湯手形を使った露天風呂めぐりに食べ歩き、お土産探しなど、気ままにぶらっと散策しよう。

※この記事は2022年3月時点での情報です。休業日や営業時間など最新の情報は、各施設・店舗へお問い合わせください。

黒川温泉に到着したら、まずは「入湯手形」を手に入れよう!

風の舎

黒川温泉街のほぼ中央にあり、周辺の観光情報や各旅館のパンフレットが入手できる総合案内所「風の舎(かぜのや)」。黒川温泉に着いたら、まずはここで情報収集するのがオススメ。
露天風呂めぐりには欠かせない「入湯手形」や黒川温泉オリジナルグッズ、タオルや入浴剤も販売しています。

入湯手形」とは?

風の舎

黒川温泉の旅館 28ヵ所の温泉の中から、好きな温泉を 3ヵ所選んで入浴できる、温泉はしごサービス。露天風呂が豊富な黒川温泉ならではの名物です。

●料金/1枚1300円
●購入方法/「風の舎」他、利用できる宿や立ち寄り温泉施設
※利用時間は8時30分~21時まで
(施設によっては入浴時間の短縮や人数制限を設けている場合があるため、要事前確認)
※1枚で入れるのは3湯まで
※1枚につき1名利用可能(1枚で2名利用などは不可)
※有効期限は発行日より6ヵ月

旅館や店舗によっては入湯手形を提示すれば特典が貰えるサービスもあるので、お得に黒川温泉をめぐるなら、ぜひ手に入れるべき!

黒川温泉観光旅館協同組合 風の舎(かぜのや)

[TEL]0967-44-0076
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594-3
[定休日]なし
[営業時間]9時~18時
[駐車場]ふれあい広場駐車場50台
「入湯手形」の詳細はこちら

色浴衣でまち歩きからスタート!浴衣をレンタルしに「べっちん館」へ

べっちん館

入湯手形を手に入れたら、まず訪れたいのが、「べっちん館」。ここでは、色浴衣の貸し出しを行っています。観光気分を盛り上げるために、最初に向かうのがオススメ!

べっちん館

色浴衣を借りる前に、必ず返却時間の確認をしておきましょう。最初に支払いをすませてから色浴衣を選び、べっちん館横にある無料休憩所内の更衣室で着替えます。休憩所にはロッカーもあるので、荷物を預けることも可能です。
ここのレンタル浴衣の良いところは、事前予約が不要なところ。その時の気分で手軽に借りられるのがいいですよね。

レンタル料金は1500円。色浴衣・帯・草履・巾着がついてこのお値段なのでかなりお得!

べっちん館

男女ともにサイズは3~4種類ほどから選べるので自分にあったサイズを見つけてください。色浴衣の柄が豊富なのはもちろん、帯の色や種類もたくさんあって選ぶのがワクワク!
ちなみに帯は、差し込むタイプの作り帯もあるので、着付け初心者でも簡単に華やかな帯をつけることができます。浴衣も旅館で着るような簡易浴衣なので、簡単着付け。
冬場は、羽織のレンタルもあるので安心。 さて、着替え終わったら、いざ散策へGO!

べっちん館

[TEL]0967-48-8130
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6595ー3
[定休日]なし
[営業時間]10時~17時(浴衣貸し出しは10時より、当日返却16時まで)
[浴衣レンタル料金]1500円
[駐車場]ふれあい広場駐車場利用
「べっちん館」詳細はこちら

古民家で味わうご当地メニューが自慢。「Restaurant&Cafe わろく屋」でランチ

わろく屋

温泉街のシンボル、丸鈴橋のたもとに建つカフェレストラン「わろく屋」は、黒川温泉でもっとも古い歴史がある湯宿「御客屋」の姉妹店です。明治時代の古民家を移築したこのお店では、阿蘇くまもとのブランド肉「あか牛」や県産ブランド豚肉「大地の恵みポーク」、自家農園野菜を使ったメニューが豊富。
熊本らしさを感じたいならランチはココがおすすめです。

わろく屋

店内は、木のぬくもりが感じられるあたたかな雰囲気。テーブル席以外にカウンター席もあり、おひとり様でも気軽に立ち寄れます。

わろく屋

こちらは、「天下一品 あか牛御膳」3300円。一日数食限定のレアメニューです。 あか牛のサーロインステーキとローストビーフがメインとなったこの贅沢な御膳は、小鉢、サラダやデザートも付いて見た目も華やか。醤油ベース香味野菜ソースでさっぱりとした味わいです。器は伊万里焼を使用しているので煌びやかですね!せっかくの旅行、ちょっと奮発して旅行気分を盛り上げたいならぜひオススメの一品です。

わろく屋
わろく屋

わろく屋一番人気メニューは、「わろく屋 三種のカレー」1600円。あか牛を使ったわろく屋の定番カレー、阿蘇熊本の「大地の恵みポーク」とイカ墨を加えた黒カレー、肥後赤鶏に小国ジャージ牛乳を合わせて生姜を利かせた白カレーの3種類のカレーが一度に味わえる贅沢なカレーセットになります。鰹出汁と自家製ブイヨンスープでじっくり煮込んだルーは、ピリッとスパイスが効いて大人な味わい。それぞれのカレーの味の違いを存分に楽しんでみて!

肥後赤鶏の旨塩から揚げなどのテイクアウトメニューもあり。ランチだけでなくカフェとしても気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Restaurant&Cafe わろく屋

[TEL]0967-44-0283
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川6600-1
[定休日]木
[営業時間]11時~16時(売切れ次第終了)
[アクセス]九州自動車道栗野ICから約20分
[駐車場]ふれあい広場駐車場利用
「Restaurant&Cafe わろく屋」の詳細はこちら
「Restaurant&Cafe わろく屋」のSNSはこちら

お腹いっぱいになった後は、ぐるりと温泉街散策へ

黒川温泉
「黒川地蔵尊」。別名首なし地蔵とも呼ばれており、お堂に首だけのお地蔵さまが祭られています。温泉街の中心部にあり、黒川温泉の発祥となる逸話が残されているパワースポット。ここに入湯手形を結んで帰ると、恋愛成就、家内安全、合格祈願にご利益があるそう!

黒川温泉には、風情豊かな絵になるスポットがたくさん!浴衣も着たことだし、スマホ片手に町散策へ出かけよう。小さな温泉街なので、1周30分ほどでまわれます。

黒川温泉
中心部にある細い坂道「いご坂」。道沿いには店舗が並んでいます
黒川温泉
黒川温泉街の名所でもある田の原川を渡る「丸鈴橋」。ここからは湯あかりが一番キレイに見えるフォトスポットです
黒川温泉
「いこい旅館」の玄関前には、温泉たまごが!(1個50円)。無人の温泉卵の販売所なので、誰でも気軽に購入可能
黒川温泉
同じく、「いこい旅館」玄関前の囲炉裏。こちらも誰でも使用可能。温泉街らしい風情ある写真をパシャリ!
黒川温泉
囲炉裏の横には無料の足湯が!時間帯によっては観光客で賑わっていますが、撮影した平日の夕暮れ時はすんなり利用できました

入湯手形を使って、300年前から湧き上がる名湯「歴史の宿 御客屋」の立ち寄り湯へ

御客屋

さっそく、入湯手形を使って、肥後細川藩の御用宿の歴史を持つ昔ながらの宿「御客屋」で、立ち寄り入浴を。
温泉は、雰囲気が異なる露天風呂・半露天風呂・内湯・貸切風呂と全部で7ヶ所あります。
そのうち、立ち寄り可能な温泉は3つ。 男女交代制なので、午前と午後は違う温泉が楽しめます。

御客屋

大人10人が浸かっても余裕の広さという露天風呂「代官の湯」。三百年にわたってこんこんと湧き出るお湯は、気温・湿度により、透明~白濁と刻々と色を変えるそう。 ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉で、アルカリ性の柔らかい肌触りが特徴。美肌効果の高い泉質です。(男性12時〜21時、 女性8時30分〜12時)

御客屋

檜をふんだんにあしらった重厚な造りの内湯「姫肌の湯」です。 檜の香り漂い、湯の正面の大きく開いた窓からは、渓流沿いの風景と爽やかな風が入り、癒し度抜群。(男性8時30分〜12時、 女性12時〜21時)

御客屋

300年前の古書記載の元湯と言われる「古の湯」は、「姫肌の湯」と脱衣所で繋がっている半露天風呂です。昔の湯宿の趣を感じさせ、ほんのり白濁した湯が特徴。(男性8時30分〜12時、 女性12時〜21時)

ちなみに、この御客屋の温泉、6年前の震災後に泉質が変わり、以前より柔らかくなったそう!?300年の歴史を肌で感じてみてくださいね。

歴史の宿 御客屋(れきしのやど おきゃくや)

[TEL]0967-44-0454
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6546
[定休日]なし
[営業時間]8時30分~20時30分(21時閉館)
[料金]入浴料/大人600円、3歳~12歳300円
[駐車場]ふれあい広場駐車場利用
「歴史の宿 御客屋」の詳細はこちら

パティスリー麓」で湯上がりスイーツを食べ歩き♪

パティスリー麓

入湯手形を使って温泉を堪能した後は、湯上りスイーツはいかが?
いご坂を下った角にある洋菓子店「パティスリー麓(ろく)」。小国ジャージー牛乳や地卵など、阿蘇の素材を使ったスイーツが味わえる黒川温泉の人気店。毎朝、阿蘇の内牧から運ばれてきた、地元の新鮮な素材にこだわったスイーツが店内に並びます。お店の周辺はあま~い香りが漂い、思わず足を止めてしまいます!

パティスリー麓

オススメは、定番人気の商品「塩麹のシュークリーム(250円)」。
見てくださいこのボリューム!塩麹入りのクッキー生地をのせて焼いたシュー生地に小国ジャージー牛乳と地卵「蘇陽の月」を使用したカスタードクリームがたっぷりと入ったシュークリームです。
この商品は店内で作っているので、パリパリのシュー皮にその場でクリームをつめてくれます。
塩麹の軽い塩味が、濃厚なカスタードクリームの美味しさを引き立てます。シュー皮のサクッとした食感が最高!
周辺で、このシュークリームを食べ歩きしている観光客もちらほら見受けられます。

パティスリー麓

その他の人気商品は、卵たっぷりふわふわの「プレーンロールケーキ(1100円、カット400円)」や、「ジャージーミルクプリン(350円)」、「阿蘇伏流水コーヒーゼリー(500円)」をはじめ、海外での受賞歴のあるパウンドケーキ「果菓坂ショコラ(1500円)」など焼き菓子も充実。どれもお土産としても好評なんだそう。

ちなみに、人気店ゆえ時間帯によっては込み合います。特に、チェックアウト後の朝10時~は、お土産を買う人で溢れることも。季節限定の商品も登場するので、SNSをチェックしてみてくださいね。
食べ歩き用に、湯上りスイーツとして、はたまたお土産用として、様々な場面におすすめの「パティスリー麓」、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

パティスリー 麓(ろく)

[TEL]0967-48-8101
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町 満願寺6610-1
[定休日]火
[営業時間]9時~17時
[駐車場]ふれあい広場駐車場利用
「パティスリー 麓」の詳細はこちら
「パティスリー 麓」のSNSはこちら

湯めぐりのお供にもぴったり!オリジナル手ぬぐいや国産タオル専門店「ふくろく」

ふくろく

いご坂の途中にある、おたふくの看板が目印のお店「ふくろく」。
こぢんまりとした店内では、心地よい肌触りの国産タオルやオリジナルの手ぬぐい、雑貨などを販売しています。「黒川温泉の湯上りに肌触りのよい国産タオルを使って欲しい」という店主の思いで始めた小さなかわいらしいタオル屋さんです。

ふくろく

筆者がひとめぼれしたこちらは、『着色抜染技法』という、色抜きをすると同時にその部分を異色に着色する技法で作られた「手ぬぐいタオル(1100円)」です。
一度無地染め生地を作り、それにプリントしていく工程は、大変な手間と時間、職人の技術が必要な手法なんだそう。 “日本の伝統×粋”をテーマとして、すべての柄はかわいらしい和柄。
柔らかい肌触りの大判手ぬぐいは、色んな用途で活躍してくれます。

ふくろく

続いてこちらは、SNSでも話題の軽量・速乾の新感覚タオル“MOKU”シリーズの「MOKUライトタオル(880円)」。なんともいえない絶妙な色味のタオルたち!このカラバリかわいい~!
このタオルの特徴は、旅行やスポーツなど日常の様々なシーンでの使いやすさを追求したこれまでにない優れた機能面で、綿100%。手ぬぐい以上タオル未満の使い勝手の良さが人気の秘密なんだとか。部屋干しで1時間半で乾き、吸水性抜群、蒸れにくく快適とくれば、湯めぐりにぴったりのタオルですね!

ふくろく

“MOKU”シリーズは、靴下もあり。MOKUライトタオルと同じ糸を使って作られた「MOKUソックス S・Mサイズ(1650円)」は、厚すぎず薄すぎず、丈夫で破れにくく、パイルならではの衝撃を吸収してくれるクッション性が魅力。ライトタオル同様、吸汗性も抜群!男女問わず使える4色かつ、パッケージ入りなので贈り物にも◎。

ふくろく

こちらの手ぬぐいは、“黒川温泉”と名前の入った、「ふくろくオリジナル手ぬぐい(670円、2枚セット1200円)」です。
温泉のお供にはもちろん、お土産にいかがでしょうか?

ふくろく

その他、お店イチオシの、表面ガーゼ地、裏面タオル地の「タオル手拭い(970円)」や、ハンカチ、ガーゼマフラーなど、使い心地のよい商品が充実。入浴前はもちろんお土産選びにも最適なお店です。店主のタオルにまつわるお話を聞きながら、楽しいひと時を過ごせますよ。

ふくろく

[TEL]0967-44-0296
[住所]熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6610
[定休日]不定
[営業時間]9時~18時
[駐車場]ふれあい広場駐車場利用
「ふくろく」の詳細はこちら

1日のクライマックスは黒川温泉名物、幻想的な「湯あかり」へ

湯あかり

黒川温泉のクライマックスは、今年で10周年を迎える黒川温泉の「湯あかり」ライトアップ。
もともとは放置竹林から地域の環境を守るため、竹の間伐・再生活動の一環として始まったイベント。今では黒川温泉の冬の風物詩となっています。温泉街を彩る竹灯籠は、温泉街の川端通り沿いを流れる「田の原川」などに設置。
毎日、日暮れから22時まで点灯します。期間は2022年4月3日まで。竹の明かりが揺らめく幻想的な空間を、大切な人と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

湯あかり
丸鈴橋から見た、田の原川の上流の「湯あかり」。ここはメインのフォトスポットということで、多くの観光客が幻想的な灯りを楽しんでいました
湯あかり
「やまびこ旅館」付近の湯あかり。ぼんやり浮かぶ旅館の渡り廊下も絵になりますね
湯あかり
地元で「明神様」と呼ばれる杉の大木に囲まれた神社でも灯りが。鳥居の前の灯籠が、まるで空中に浮かんでいるかのようでフォトジェニック
黒川温泉 湯あかり

[ 期間 ]2021年12月18日(土)〜2022年4月3日(日)
[ 時間 ]日暮れ〜22時
[場所]丸鈴橋~川端通り、やまびこ旅館付近、地蔵堂、旅館組合、黒川温泉バス停、黒川温泉明神様
「湯あかり」の詳細はこちら

【さいごに】

黒川温泉には、「ひとつひとつの旅館は“離れ部屋”、旅館をつなぐ小径は“廊下”、温泉街の樹木は“庭の木”」というように、温泉街全体がひとつの宿という考えがあります。どこかしら懐かしさを感じさせてくれる町並みは、宿の中を歩くような感覚で温泉街を散策できます。自然に囲まれたしっとりとした風情の黒川温泉郷は、街の喧騒から離れて過ごしたいときにぴったり。宿泊だけでなく、日帰りでも楽しめるステキな場所でした。