【大分】<伝統×新風>五感で味わう大分旅〜街歩き編〜
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旅行先での思い出は、基本的に観光スポットでの思い出。
通常の旅行は、このようなスタイルになりがちではないでしょうか。
観光スポットももちろんおすすめですが、時には「訪れた街を好きになる」、そんな旅行もぜひみなさまにも体験いただければと思っています!
今回は、温泉地として有名な“別府市”をぶらりと街歩きさせていただきました。
この記事では、文化や歴史、新しい街づくりなど、別府市という土地の魅力を発信していきたいと思います。
伝統文化や観光スポットについては下記の記事でご紹介していますので、こちらもぜひ覗いてみてください!
〜竹細工編〜はこちら
〜鉄輪温泉編〜はこちら
※この記事は2023年12月時点での情報です。休業日や営業時間など最新の情報は、各施設・店舗へお問い合わせください。
五感で味わう大分旅 〜別府市・街歩き編〜
別府市は大分県東海岸の中央部に位置します。大分県では大分市についで2番目に人口が多い街です。
そして、他の都市と比べて圧倒的に多いのは“公衆浴場”!
別府市に住んでいる方は、毎日通う人も多いとのこと。
私は福岡に住んでいますが、福岡でいう公衆浴場(と呼ばれるものはほとんどないので銭湯と呼ばれているところ)は基本的に循環式。しかし、別府市の公衆浴場はほとんどが源泉掛け流しなんです!
鉛筆画家 兼 公衆浴場「末広温泉」を運営されている「勝正光さん」にお話をお伺いしたところ「源泉掛け流しが当たり前だから、そこでメリットを感じる別府市民は少ないね〜」とおっしゃっており羨ましい限り…。
ところで、鉛筆画家さんがなぜ温泉を運営されているのか?
勝さんは、元々は東京で活動をされていたのですが、 2009年に“混浴温泉世界”という別府市で開催された芸術衆に参加されたのち、別府市へ移住されました。“混浴温泉世界”のプログラムの1つ「わくわく混浴アパートメント」は、戦後すぐに建てられた3棟・22室からなる元下宿アパート「清島アパート」での滞在制作〜展示まで行うものでした。
芸術衆を通して別府市で過ごすにつれ、人情豊かな風土が気に入り、今では共同温泉の魅力に惹かれて地元の末広温泉の組合長を務め、温泉運営や街おこしにも関わるようになったそうです。
「勝正光さん」のSNSはこちら
2009年に行われた芸術衆“混浴温泉世界”以降、アーティストやクリエイターの移住者が120名を超えている別府市。2030年までに移住者を1200名に増やすことを目標に掲げており、現在も支援を続けているとのことです。
芸術との繋がりも深い別府市では、街中でもアート作品に触れられる「ALTERNATIVE-STATE」が現在進行中。 今回の街歩きでは1つ作品を見ることができました。
今後も作品は増え続け、2025年には8作品が完成する予定とのことで、要注目です!
このアート作品から少し歩くと、楠銀天街という商店街があります。
かつては別府で最も栄えたとも言われ、さまざまな歴史を重ねてきた商店街は、今年アーケードを解体し、新しい街おこしイベントを行なっていくのだとか。
古き良きものだけでなく、変化を受け入れ、新しい価値観も大切にしながら進んでいく別府市は本当に素敵な街だと思います。
お店やイベントも今回いくつかお伺いさせていただきましたが、その中でも特に訪れてみてほしいスポットを最後に2つご紹介させていただきます!
Space Beppu
築106年の古民家を活用したコミュニティスペース。
1階では竹細工編でご紹介している「永井製竹」さんや「こじまちからさん」の作品をはじめ、別府市の竹細工の作品やハンドメイドの小物、楽器など様々な商品を販売しています。おしゃれで温かみのあるアイテムがギュギュッと詰まっており、ワクワクする空間です。
2階はチャレンジスペースとして、別府市を拠点にチャレンジする人を応援するスペースとして開放しているそうです。今回訪問した際は「東智恵さん」の“アートギャラリー”と「円城寺健悠さん」の“ベップ歴史の部屋”の展示を開催中でした。
今回アテンドしてくださった井手さんがオーナーを務めているコミュニティスペースなので、運が良ければ、明るく面白い井手さんから商品や展示についての詳細が聞けるかも!?
Space Beppu
[TEL]0977-75-9566
[住所]大分県別府市千代町12-9
[定休日]毎週火(祝日の場合はその翌日)
[営業時間]11時~17時
[駐車場]あり
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まつばらマルシェ
Space Beppuから徒歩3分に位置する松原公園ではまつばらマルシェが開催されていました。
コンセプトは「ふれる、ひろがる。明日につながる」。
その土地ならではのこだわりや特色を持つ食やアートを通して、その背景に広がる大分の豊かな土壌、風土、作り手の想いやこだわり、それが培われてきたストーリーにふれ、大分県の文化を再発見すると同時に、出店者や来場者が交流し学び合うための場となることを目指して行われているマルシェです。
2022年にスタートし、今年で2回目の開催となるマルシェ。私たちも楽しませていただきました。
色々な店舗が出店しておりましたが、私が特に印象に残ったのは「地獄と大地のミネラル」さん。
別府の温泉から採取した原料を使って、保湿クリームや入浴剤などの製品開発を手掛けている企業様です。
そして、なんと!社長は25歳とのこと!
新しい事業に挑戦し、別府の魅力を形にしている姿はとても頼もしく尊敬します。
若年層も起業に挑戦しやすい環境づくりや、それを支援する周囲の方々がいる別府のコミュニティもとても素晴らしいですね。
別府市の魅力をまた1つ見つけることができました。
「地獄と大地のミネラル」のSNSはこちら
第3回以降の開催も、乞うご期待です!
まつばらマルシェ
[開催期間]2023年11月3日(金・祝)・4日(土)・5日(日)
[会場]松原公園 (別府市松原町8)
[営業時間]10:00~15:00
[主催]混浴温泉世界実行委員会
[事務局]NPO法人 BEPPU PROJECT
「まつばらマルシェ」のSNSはこちら
実際に街中を歩いたのは2時間弱ほどでしたが、こんなにも刺激が多く、1つの街についてたくさんの発見ができるとは思っていませんでした。 次は仲の良い家族や友達と共に、また別府市を訪れたいなと思います。
おわりに
今回は、NPO法人 BEPPU PROJECTが企画された“竹細工を中心とした文化観光メディアツアー”に参加させていただきました。
別府が好き!別府を盛り上げたい!そのような心意気にあふれたスタッフにご案内いただくことで、自分で企画する旅行よりも新しい発見が多い旅になりました。
みなさま、別府市を訪問される前は、ぜひ一度BEPPU PROJECTのホームページを覗いてみてください。
■NPO法人 BEPPU PROJECTに関する詳細はこちら
在宅で仕事をしているので、週末のお出かけが毎週の楽しみです。自然豊かで食べ物も美味しい九州が大好きです。