【大分】新しい発見盛りだくさん!アート×大分を心ゆくまで堪能する旅 〜1日目〜
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大分県のイメージといえば、「温泉」が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
実は温泉だけでなく、アートも熱い街なのです!美術館でアートに触れた後は、宿でゆっくりと温泉を楽しむ――。そんな大分県ならではの、のんびりとした過ごし方が叶う旅プランをご紹介。いままでの大分県のイメージが少し変わる、新たな魅力を発見する旅に出かけてみませんか?
※この記事は2023年3月時点での情報です。休業日や営業時間など最新の情報は、各施設・店舗へお問い合わせください。
「出会いと五感のミュージアム」OPAMでアート観賞。
2015年4月、大分市の中心部に誕生したスタイリッシュな建物が、通称“OPAM”こと「大分県立美術館」。大分駅より徒歩約15分の場所に位置し、“街に開かれた縁側としての美術館”をコンセプトに建築された外観は、大分県の竹工芸をイメージさせる斬新なデザイン。
設計は世界的な建築家、坂 茂(ばんしげる)氏。至る所に坂氏らしいデザインが散りばめられており、建築としても楽しめるスポットです。
館内では大分ならではの企画展と、大分ゆかりの作家を中心とした約5000点の収蔵作品から厳選したコレクション展を開催するほか、ミュージアムショップやカフェも併設されています。
エントランスを抜けると、天井高10mの吹き抜けのアトリウム空間が広がります。その中でも一際目を引く巨大なタマゴ型のオブジェ!こちらは、オランダを拠点に世界的に活躍するデザイナー、マルセル・ワンダースの「ユーラシアン・ガーデン・スピリット」。
16世紀にオランダの商船が日本に初めて到着したという歴史的な物語にインスピレーションを受けた本作品は、オランダと日本のつながりを象徴しています。
「いいちこ」ポスターも約70点展示!
「イメージの力 河北秀也のiichiko design」開催。
大分県宇佐市の酒造メーカー、三和酒類株式会社が販売するロングセラー商品「いいちこ」。
そのポスターをはじめ、CMや雑誌広告など全てをプロデュースしているのが、アートディレクターの河北秀也。一貫した世界観でデザインの本質を提示してきたiichiko designの全貌を紹介するイベントが3月29日(水)まで開催されています。
どこか懐かしく、見ていると心落ち着くポスターの数々。みなさんも一度は目にしたことがあるのでは?
1984年から続く「いいちこ」の駅貼りポスターは、毎月1枚ずつ、クリスマスに1枚の計13枚が1年間で制作されるそう。総制作数は2023年2月分で500枚に及び、その中でも厳選された70点が展示されています。
ポスターのほとんどが四季折々の草花や、夏の海辺の風景、雪景色などをモチーフにしているもので、季節の移ろいを感じることができます。
そして、美しい風景の中にポツンと佇むいいちこのボトルと、キャッチコピー。このキャッチコピーは「ゆったりと流れる時間」「心に染みる癒やしの時間」といった、いいちこを飲むときの気持ちと通底するようなイメージで考えられているそう。
そのほか会場では、「営団地下鉄(現東京メトロ) 地下鉄路線図」や、デザイナーとして注目されるきっかけとなった「地下鉄マナーポスター」シリーズなども展示されています。
OPAM×大分産のコラボレーションが楽しめるランチでひと休み。
こちらは2階にある「café Charité」。テーブルや椅子、パーテーションはすべて紙管で作られており、長年紙を使った建築素材を研究してきた坂氏ならではの空間が広がります。
地産地消をコンセプトにすべてのメニューに大分県産の食材が使われているというこだわりぶり。厳選した豊後牛を存分に使ったこだわりの「豊後牛100%シャリテ・ハンバーグステーキ」をはじめ、大分名物の「とり天」や「かぼすブリのりゅうきゅうボウル」といった大分ならではのメニューも。
ランチタイムに、ケーキやパフェなどのデザートのみでの注文ができるのもカフェとしてはうれしいポイント。美術館ならではのスタイリッシュモダンな空間で至福のひとときを過ごしてみてください。
ランチの後は、3階にある光が差し込む屋外展示「天庭(あまにわ)」へ。
中庭となっているこの場所には、国内外で活躍する現代工芸作家たちによる立体造形が飾られています。ぽっかりと穴が開いたような天窓から注がれる日の光が自然のスポットライトのように作品を照らし、季節や天候によって作品の雰囲気が変わるそう。
また、天井は大分の杉の木を使用し、伝統工芸である竹細工の6つ目編みをイメージしたもの。周りには畳を使用したベンチが用意されているので、ほんのり漂う杉の香りに癒されながら自由に過ごすこともできます。
アートを楽しむのはもちろん、日常的に人々が集まる仕掛けを施した「OPAM」。大分市街地に行ったついでに少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
大分県立美術館 OPAM
[TEL]097-533-4500
[住所]大分県大分市寿町2-1
[開館時間]10時〜19時、金・土は〜20時(入場は閉館の30分前まで)
[定休日]なし
[アクセス]JR大分駅より徒歩15分、東九州道大分ICより10分
[駐車場]250台
「大分県立美術館 OPAM」の詳細はこちら
↓車で約1時間
湯布院盆地を囲む自然とも調和した美術館
「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」
由布岳の稜線を望む場所に立つ「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」は、建築家の隈研吾氏が設計した現代美術館で、“由布院の集落に溶け込む「ムラ」”がコンセプト。
雑貨店や食べ歩きを楽しむエリアの中、現れる黒い美術館は静かさを保ちながら、風景に調和しています。
館内では、日本の現代アート界で活躍するアーティスト7人の作品を観賞できます。
タイトルの直訳は「時の滝」。“現代に生きる”をコンセプトに大小さまざまな数字が滝のように降り注ぎます。二度と戻らない時間を象徴しており、それぞれの数字は異なる速度で流れるので、複雑な視覚効果を生み出しています。
村上隆氏の代表的なモチーフのひとつである「お花」の中に、描かれているのはかわいらしい表情。
日本画を学んでいた村上氏は定番のテーマである「雪月花」や「花鳥風月」と現代日本の「カワイイ」キャラクター文化を結び付け、お花の中心にファンシーな笑顔を描き始めました。
色鮮やかなお花たちがかわいらしい作品です。
お花たちをよく見ると涙を流していたり、笑顔ではない表情も。
お花の笑顔にはポジティブなイメージだけではなく、空虚感や威圧感も込められているのだそう。
美術館の屋上、由布岳の麓に佇むのは一匹の犬。奈良美智氏の「Your dog」です。
微笑んでいるような、眠っているような、のんびりとした穏やかな表情をしていて、訪れる人を癒してくれます。
由布岳を背景にした光景は由布院の代表的な光景の一つになりそうです。
フリースペースには書籍も用意され、大きな窓から由布岳を眺めながら休憩も可能です。
光が差し込む心地よい空間で、大自然×アートに浸る時間に。
美術館はHPからの事前予約制。
由布院で温泉や散策を楽しみながら、アートに触れる時間もいかがでしょうか。
COMICO ART MUSEUM YUFUIN
[TEL]0977-76-8166
[住所]大分県由布市湯布院町川上2995-1
[開館時間]9時30分〜17時30分
[定休日]隔週水
[料金]入館料大人1700円(1500円)、大学生1200円(1000円)、中・高生1000円(800円)、小学生700円(500円)、障がい者手帳提示1200円(1000円)※( )内はオンライン予約時
[アクセス]大分道湯布院ICより10分
[駐車場]なし
「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」の詳細はこちら
「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」の SNSはこちら
↓車で5分
庭園の中で過ごす静かな宿「ゆふいん一禅」。
「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」から車で約5分、宿が立ち並ぶ静かな高台に立つ「ゆふいん一禅」。
客室は、露天風呂付き一戸建て離れ全7棟と本館和室全3室。
温泉は大浴場と露天風呂、貸切風呂、客室付きの露天風呂が揃っています。今回は、露天風呂付き一戸建て離れに宿泊しました。
10畳の客室はとても広々。左手には広縁スペースもあり、室内からも 由布院の景色を堪能できる贅沢空間です。
気になる客室露天風呂がこちら。棟によって陶器や檜、御影石など異なる造りの湯船が楽しめます。
標高1583mの由布岳の麓から湧き出る泉質はアルカリ度が高く、やわらかいすべすべ感のある湯が特徴です。由布院温泉でも珍しいコバルトブルー泉は時間によって薄紫色や青みのかかった白濁色にも変化するそう。匂いはほとんどなく、入った瞬間からきめの細かい滑らかさを実感しました。湯上がりはビックリするほど肌がモチモチしてしっとり。これが客室で24時間独り占めできるなんて贅沢!
宿での夕食は豊後牛と旬のお魚で大分グルメを満喫
宿泊時の食事の場所は夕食、朝食共に本館1階の食事処で。
「おおいた和牛」陶板焼きをはじめ、大分県産ブランド「冠地鶏鍋」など、大分の自然で育まれた旬の食材をふんだんに使った創作会席料理が味わえます。
先付けから前菜、お造り、焼き物~デザート…と計10品ほどの大ボリューム。
特に「おおいた和牛」の肉の厚さにビックリ!甘みが感じられるやわらかいお肉が口の中でとろけます。ぜひ付け合わせの柚子胡椒でご賞味あれ♪
ゆふいん一禅
[TEL]0977-85-2357
[住所]大分県由布市湯布院町川上1209-1
[定休日]なし
[アクセス]大分道湯布院ICより10分
[駐車場]25台
「ゆふいん一禅」の詳細はこちら
旅行が好きな20代女子。KPOPが好きで以前は日帰りで韓国旅行も行っていたほど。